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INTERVIEW

変わっていくギフトの形。時間をかけず、場所を選ばず。デジコの目指す世界とは

ユーザーと企業のギャップを解決できるリアルなギフトを目指して

2020年2月26日、VOYAGE GROUP(以降「VOYAGE」)の100%子会社である株式会社VOYAGE MARKETINGが運営するデジタルギフトサービス「ギフピー」は「デジコ」として生まれ変わりました。今回は、「ギフピー」から「デジコ」に生まれ変わることになった背景や、デジコが目指す新しいデジタルギフトの形について、責任者である渡辺さんとデザイナー兼プロデューサーの榮さんにインタビューしました。

渡辺 亮介

Ryosuke Watanabe

デジタルギフト事業責任者

2011年、新卒として株式会社ECナビ(現株式会社VOYAGE GROUP)に入社。以降、事業開発担当としてiPhone&Androidアプリプロデューサー、ポイント交換サービス事業責任者、メディア事業責任者、子会社役員、アライアンス事業責任者を歴任。現在は法人向けデジタルギフト「デジコ」を2020年4月に立ち上げ、事業責任者に就任。

榮 志乃

Shino Sakae

デザイナー兼プロデューサー

2015年デザイナーとして株式会社VOYAGE GROUPに入社。ポイント交換サービスであるPeXのリニューアルに従事。2017年、新規事業の「カジタク」のデザイナーとして参加。現在、新規事業立ち上げの経験を活かし、2020年4月から法人向けデジタルギフト「デジコ」のデザイナー兼プロデューサーとして、プロダクト管理・デザイン監修を担当。

ーーでは、まずはデジタルギフト事業部のデジコについて教えてください。

渡辺:デジコは元々「ギフピー」という名前で2013年にスタートしたプロダクトです。デジコでは、デジタルギフトとして受けとる側が、自分の普段使うサービスのポイントに交換できます。現在ではそのラインナップが、PeX経由での交換も含めると、6,000種類以上になっています。2013年にスタートしたギフピーは営業などで提携先を徐々に増やしてきていましたが、実はここ5年程、大きなアップデートが無い状態でした。しかし、昨今「販促」というマーケットが非常に伸びていおり、改めてリブランディングをしプロダクトに再注力したというのが現在のデジコになります。

ーーなぜギフピーからデジコにリブランディングを行ったのでしょうか?

渡辺:大きな要因としてはまず、デジタルギフトマーケットの拡大がありました。矢野経済研究所が出しているデジタルギフト市場のデータでは、2018年段階でのデジタルギフトのマーケットは1,200億円の規模ですが、将来的な2023年にはそれが2,500億円規模にまで拡大すると予想されています。近年の傾向を見てもマーケットサイズとしては確実に広がってきていて具体的な数字の指標もあり急激な変化をしている状態でした。この時代の変化にもすぐに順応していかなければならない。スタートはそのような状態でした。

また、もう一つの背景として、電通100%子会社のサイバー・コミュニケーションズとの経営統合がありました。弊社は経営統合という形で2019年に電通グループに参入しました。そこから僕と上長とで先方に週に1回程度でこれからどういったアライアンスが組めるだろうか、また広告以外の領域でも何かできないかを話し合ってきました。その中でわかったことは、彼らがノベルティやキャンペーン等でのインセンティブの調達、デジタルポイントの仕入れに大きな課題感を持っているということでした。そこで是非デジコを使いその課題を解決していきたいと話が持ち上がったことも要因の一つです。

ーー時代とともにギフトの形や収益モデルは変わってきているのでしょうか?

渡辺:当初、7年前に予想していたものとは違うものにはなりました。利益を得る形は当初のギフピーではSaaSのようなものを目指し、サブスクリプションとして報酬をいただくプランで提案をしていましたがなかなかうまくはいきませんでした。デジコになった現在では発行金額によったプランに変わり順調に稼働しています。

さらに営業に行った際の反応も、7年前とは大きな差を感じています。例えばギフピーの時の営業では「うちはギフトカード使ってる」や「うちは自分のノベルティを作ってるんだ」と言う回答がほとんどでした。しかし今は、デジタルギフトの導入を決めていただける企業が増えてきているのを感じます。というのもまず企業側のコストとして、ノベルティの配送費や作る製品の原価自体が高くなってきていること、そしてユーザー側では、キャッシュレスの普及によりデジタルギフトを受け取ることに対してのハードルがすごく低くなっていることが理由として考えられます。先ほど注力した大きな理由は上げましたが、こういった時代の流れも大きいです。ギフピーとしてスタートした当時は時代を先取りしすぎてて時期尚早だったこともありますが今では時代が追いつきうまくいってきいるのを感じます。

榮:デザイナーとしても当初と今では違うものになっていると感じます。だからこそ今回、デザインやコンセプトも今に合ったものへと変化させていく必要があると思いました。

デジコの進化を支えるのは考え込まれた導線デザイン

ーーデジコにおいて、デザインやコンセプトの新しい試みはありますか?

榮:デジコのロゴは青や緑を基本にデザインされています。これは青や緑によってデジコの安心感や信頼感を表すことができるために採用しました。そしてロゴ自体のデザインはデジコの「D」を基本にし、コインが入るデジタルなお財布をモチーフにし作られています。全体として硬すぎず柔らかすぎない印象を与えられるようなバランスは意識してデザインしてあります。

渡辺:デザインチームでかなりいいものを作っていただいたことにはすごく感謝しています。営業資料も作っていただいて。

榮:はい、営業資料もデザイナーを入れて全体の統一感をだしたり、サービスをわかりやすく伝えられるよう工夫をしました。デジコになる前のギフピーの時に、お客様が使用感をイメージしにくいといった課題を抱えていたので、わかりやすいようにできればいいなと。ウェブサイトやロゴだけではなく営業資料までこだわったことで営業が効率化し、使っていただける企業様にもサービスをより理解していただけたのかなと思います。

渡辺:営業資料はもちろんのことデジコの使用時のイメージがつきやすいように作っていただいたデジコカードもかなり活躍していました。これはカードにデジコのQRコードを印刷することでその場でデジコの使用感を体験することができるものです。これによって企業様のサービス理解度が格段によくなりました。

榮:そう言ってもらえると嬉しいです。ただ、今回一番こだわったのは、お客様が契約をしてから実際に使用できるようになるまでの導線設計です。今までは契約書を交わし実際にユーザーに届くまでに2週間ほどかかってしまっていました。なのでデジコでは、まずWEB上で契約の完結をできるようにし、結果として導入までの日数を最短2日に短縮することが可能になりました。この状態が実現できたのはVOYAGE GROUPとしてのアセットが既にあったからです。ポイント交換事業であるPeXが存在することで交換先の繋ぎこみ、そしてロゴの利用の審査を簡略化することができました。このスピード感はデジコならではのメリットになっています。

渡辺:PeXではすでに15年ほどポイント交換事業を行っておりAmazonギフト券やApp Store & iTunesギフトの取引が年間数億円単位でありました。そのノウハウや信用貯金がなければ、僕らとしてもデジコと言うビジネスを始められてはいません。いきなりAmazonギフトやApp Store & iTunesギフトの取引をしたいと思ってもやはり難しく今までの積み重ねで導入時間の短縮や利用審査の簡略化につながりました。

ーー市場の中では後発となりますが、どのような戦略を描いていますか?

渡辺:先ほども上げましたがPeXの存在が戦略の中でも重要となってきています。PeXが積み重ねてきた15年に及ぶポイント交換事業のノウハウを生かすことで既存のアセットがそのまま流用することができます。そしてデジタルポイントを発行するデジコ、ポイントを交換するPeXでお互いのサービスを利用することで新たなシナジーが生まれます。

また、デジタルギフトといっても「アイスのチケットをあげます。」や「カフェのコーヒーを飲めます。」などの物や体験のギフトなど色々なパターンが存在しますが、デジコでは「モノ」より「現金」に近いギフトを目指しています。デジコはデジタルコード、デジタルコインの略称として名前を採用したのですが、名前の由来通り、単なるギフトで完結するのではなくオンライン上で流通するお金の代わりになることを最終的な目標にしています。
現金に近いものを施行していくということは簡単に言うと、デジコの使い道を現金や電子マネーに集約していくことで、その方面を強化していくということです。なので直近で、デジコの交換先にアイスのチケットやコーヒーのクーポンを追加するような予定はありません。

榮:リリース後にGooglePlayギフトコードが使えるようになりましたが、今後も交換先を増やすことに注力しAmazonギフト券やApp Store & iTunesギフト以外のデジタルギフトがもらえるようにサービスの改善はすぐにしていきたいと思っています。

渡辺:僕の見解では、体験や記憶などのウェットなギフトではなく現金に変えられるというリアルな場所で勝負をしていくことが戦略としてあっていると思います。実際に、ギフトを受け取る側と与える企業とでは要望の差が大きく、企業は自分たちのノベルティーをあげたがってるが消費者の98%の人が金券を欲しがっているというネオマーケティング社でのアンケート結果が2015年に出ていることからも窺えます。なので、デジコはより現金に近いものを追求していく戦略を取りました。

ーーリブランディングした結果、数字としてどのような変化がありましたか?

渡辺:実際に数字で見るとリブランディング以前の1年間は新規提携がなく累計契約社数も50社以下でした。しかし、2月末にリブランディングを行って以降、契約者数は伸びており、直近では1日に1件以上の受注ペースで増えています。先日、累計契約数は100社を超えました。

そして契約数だけではなく提携パートナーの数も増えてまして、今後も増やしていきたいと考えています。僕らの強みはデジタルギフトを発行することにありますが、デジタルギフトを配信するデリバリー機能は持っていません。なのでその部分が強い企業様やその仕組みを持っている企業様と提携することでより多くのデジコを発行することができます。提携する形としてはSMSを使って配信したり、キャンペーンで配信したり、抽選機能をつけて配信してもらったりなど違いはありますが、「配ってくれる企業様」と「用意するデジコ」という形が基本になってます。今後も提携する様々な企業様と多様なメニューを展開してきたいと思っています。

ーーありがとうございます。最後に、今後のデジコの展望を教えてください。

渡辺:デジコでは今後、販促活動が抱えている、ユーザーと企業のギャップを埋め販促活動自体のDX化をしたいと思っています。現状では、企業は自社のノベルティを渡したいが、ユーザーはそれを求めていないというギャップが生まれてしまっています。しかしこのギャップはデジコで埋めることが可能です。これが販促活動のDX化の第一歩となります。ここ最近では労務や経理などがデジタル化つまりDXすることでコスト削減や業務効率をあげることが主流となってきています。

この流れは販促活動の領域でも必ず起こることです。販促活動がDX化すると物理的な作業コスト、金銭コストが下がることになり、将来的には企業がもっと簡単にプロモーションを行うようになり販促活動自体のオンライン完結が可能となります。想像しやすいようにいうと電子マネーなどの個人間でのやりとりのような手軽さで企業と個人が関わっていくことが実現し、時間をかけず、場所を選ばず、自由にギフトを受け取り使うことができる。そんな将来をデジコと一緒に実現していくことがこれからの展望です。

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