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「悔しいなんて言う資格はない」と告げられた彼が5年目で取締役に就任した話

他責にしながら生きてきた半年間だったと上司からの言葉で気づいた

2019年4月に社会人5年目を迎えた、株式会社サポーターズ(VOYAGE GROUP100%子会社)の田中宏征さんが取締役に就任。ここまで順風満帆にステップアップしてきたかと思いきや、新卒時代はなかなかうまくいかずに苦戦したのだとか。今回はそんな田中さんに、サポーターズの取締役に就任するまでどのような道のりを歩んできたのか、また、就任してみての今の心境について話を聞きました。

田中 宏征

Hiroyuki Tanaka

株式会社サポーターズ 取締役

2015年新卒入社。当時5名だったサポーターズにセールスとして配属。その後プロデューサー業務も兼務し、MAツールの導入やサービスのリニューアル等にも関わる。2019年4月に取締役に就任し、事業推進や組織マネジメントに従事。

ーーVOYAGE GROUPを知ったきっかけは何でしたか?

田中:大学のサークルの先輩に「面白い人を紹介するから会ってみてほしい」と言われて会ったのが、当時サポーターズに在籍していた方だった、というのが始まりですね。元々僕自身、高校生の頃からイベントを主催したり、大学時代では大手広告代理店や音楽関連会社、芸能プロダクションで長期インターンをしていました。それらの経験を通して、「好きなことに向き合って生きていく人たちを増やしたい」という想いが生まれたのですが、あらゆる可能性をちゃんと応援してあげる存在になりたいと考えた時、今いる環境では難しいと考えて就職活動をスタートしました。

ですが、色々なことを経験してきたのもあって自分自身かなり天狗になっていて。先輩にサポーターズの方を紹介された時も「先輩の紹介だし話を聞いてみようかな」くらいの気持ちで会って、その場で自分の経歴をひたすらに説明しました。そしたらその後彼から返ってきた言葉が衝撃的で、「お前就活辞めた方が良い」って言われたんですよ。それで「え!?」みたいな(笑)。とっさに僕は「あなたが紹介してくれる企業であればまず受けます!」と言ったものの、「そんなことをしても今のお前のためにはならない」とお叱りを受けたんです。

その時、この人は利益のためよりもまず先に自分自身と向き合ってくれて、なんて真っ直ぐな人なんだろうと思ったと同時に、すごく熱いものを感じました。こういう人ってVOYAGE GROUPの中でも稀有な存在なのか、それとも本当にこのような軸や価値観を大事にしている人が集まる会社なのか確認してみたいと思い、説明会に行きました。そして実際に「360°スゴイ」という想いと「CREED」という行動指針の価値観が自分自身の人生とリンクしている点に気づき、そのまま面接を受けて内定をいただきました。なので振り返ると、数ある企業の中でもVOYAGE GROUPだけ説明会に行って、面接を受けて、内定をいただいて……という、かなり珍しいケースでしたね。

ーー入社してサポーターズに配属となり、どのような新卒時代を送っていましたか?

田中:新卒時代はもう本当に真っ暗で、自分自身かなり迷走していた時期でした。おそらく大学時代の様々な企業でのインターン経験からプライドが高くなっていた部分があって、今思えばそのプライドが成長を阻害していたのかなと思います。入社してからの半年間はずっと未達が続いていましたし、何をやっても怒られてミスばかりしてしまう日々を送っていました。

そして半年後に全社総会があったのですが、そこで同期が名前を呼ばれて表彰されている姿を見た時、自分が呼ばれるかもしれないという思いが一切なくて。でも悔しいなあ、と何となく思いつつ、授賞式後に当時上司だった人の元へ行ったら「お前に悔しいなんて言う資格はない」という言葉をもらい、ハッとしました。たしかにそうだ、と。ちゃんとやれたのか、と。他責にしながら生きてきた半年間だったなと気づいて、社会人人生の中でも一番どん底だった記憶があります。

「守破離」を意識してまずは徹底的に上司の真似をしていった

ーーその後、どのように変わっていったのでしょうか?

田中:僕の癖として“我流でなんでもやってみる”、“王道を知らずにやろうとする”、という部分があったので、上司から教えてもらった「守破離」を意識していくようにしました。我流ではなくまずは上司の教えを守るなど、徹底的に上司がやっていることを真似していきました。あとは、当時僕がいたチームのメンバーの一人が離脱するということが起きて、強制的に自分で考えて動いていかなければいけないという状況が舞い込んできました。そこでひとつブレイクスルーを起こせたのかなというのはあります。それが1年目の終わりくらいですかね。そこからは、“挑戦し続ける”ということを体現していき、「今年はこういう1年になるだろう」と自分でイメージしていた絵を圧倒的に超えていくような1年間を送ってきました。

ーー取締役就任までどのように決まっていきましたか?

田中:今から1年前、サポーターズのビジョンである「カッコイイオトナ」を増やすために事業としてどこに向かってどのような形にしていけばいいのか迷う部分があり、そこに対して絵を描かせてもらったのが僕でした。そこで事業の部分でこういうような戦略でこういうことを狙いに行きましょうと定義し、そこからの1年間の実績を買ってもらって、去年の年末頃に取締役のお話をいただきました。

今回就任してみて、元が自信家タイプなところはあるので僕がやらなければ誰がやるくらいの強い意気込みはもちろん持っているのですが、覚悟の裏には緊張する部分もあります。これから自分のひとつの意思決定が組織を揺るがすかもしれない、という不安は常に抱えながらやっている感覚はあって、でも楽しいですね!これからは、サポーターズの創業者としての想いの部分を司るのは代表取締役の楓さん、その中で想いをチームメンバーに伝えていく組織面は取締役の瀬名波さん、事業として利益を出していくビジネス面は僕が担っていきます。

対等な関係であり続け、相手の言葉でコミュニケーションを

ーー仕事をする上で大事にしていることは何ですか?

田中:そうですね、難しいですが大事にしていることは大きく2つあって、1つは対等な関係であり続けることです。これは対クライアントというのもそうですし、対学生もそうだと思っていて、サービスの提供をすることが偉いわけではないし、就活生に就職活動のアドバイスをできることは何も偉いことではない。それこそ僕なんか一社しか受けてないわけで、何なら大半の人が一回しか就職活動を経験してませんからね。答えがあるわけでもない中で、お互いが考え抜いてお互いのことを想い、価値のあるサービスとして成立させていくことが重要だと思うので、驕らず真っ直ぐ誠実に、さらには対等な関係であり続けるというのを、社内でも社外でも考えています。

2つ目はコミュニケーションです。サポーターズで働いてきて、(僕が)年次がまだ低い中、マネジメントする相手が年上といったケースが多々あって、その際の言葉選びであったり伝え方みたいなところは大事な部分だと思っています。コミュニケーションの真髄はやっぱり受け取り方というか受け取らせ方だと思っていて、いくら主張者側の発言の意図があったとしても、受け取り手がそう思わなかったのであればそれが事実。相手の型に合わせていくとか、相手の流儀に合わせていくみたいなところは大事にするようにしていましたし、これは営業も一緒だと思っていて、相手の土俵で戦うとか相手の言葉で話すというのは、対学生、対クライアント、対社内にとっても通ずる部分として今なお意識しています。

ーー田中さん自身の今後の目標や展望を教えてください。

田中:僕は座右の銘として「予想は裏切る、期待には答える」という言葉を掲げています。これは中学生の時にラジオでGACKTさんが話していたのをそのままもらいました(笑)。この言葉の僕なりの意味としては、どうやって成功するかは分からないけどあいつだったらうまくやりそうだよね、みたいな、人々が予想しないことで成功を収めていくとかやりたいことをやっていく、ということ。自分自身が予想だにしないような成長を毎年描き続けることって最高に面白いなと思っていて、そんな僕が入った会社も「360°スゴイ」を掲げており、通ずるものがあるなと。色々な方面において方向性を決めずに常にあるべきこととか今やるべきことを追求していくみたいな、そんな会社の舵取りのようなことが中期的にできたらと思っています。あとは、VOYAGE GROUPのBOARDメンバー(※1)にはやく名を連ねるというのが自分の中の目標です!

※1:VOYAGE GROUPの役員

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